MESSAGE

私は、昔から歴史好きなんです。先代である父からも「歴史だけは勉強しておけ」と叩き込まれてきました。日本人を紐解いていくと、農耕民族で、地道にコツコツと一つのことをやり遂げる力に長けていることが分かります。
日本のものづくり精神を後世に伝えていくためには、人を育てていかなければならない。「手に職をつける」ことの意味や素晴らしさを教えていきたいと考えています。

この2つを目標に掲げています。

この業界は、「正社員」という形で働くことができない職人が大勢います。工務店専属の職人というだけでは、雇用保険や社会保険など、福利厚生の面で安定しません。弊社では、福利厚生の充実など、職人のニーズいち早く対応し、従業員数を大幅に増やすことに成功しました。
昔は「内装仕上げ施工技能士」という資格はありませんでした。ですが、10年、20年後には日本で手に職を持っている職人がいなくなってしまうという危機感から、国が資格制度の重要性に気付いたんでしょうね。今は、資格を持っている職人さんをどんどん雇用していこうという考え方が広まってきました。
会社として資格取得を後押しするには、当然経費もかかります。職人の立場を守るためには、私たち建設会社ががんばるしかないんです。

目の前の仕事に真摯に取り組み、
信頼を獲得

これまで、有名テーマパークやハイブランドの店舗、図書館や学校などの公共施設など、さまざまな建物の仕事を手掛けてきました。そういった仕事を長年、継続してやってこられたのは、ひとえに「職人のスキルの高さ」にあります。
弊社も、有名店舗とはいえ、階段まわりの人目に触れない場所などを担当していた時期もありました。悔しくて、がむしゃらに営業して、量販チェーンの仕事を取ってくることができたんです。その後は、「いかにクオリティを保って、早く仕上げるか」「利益を残すためにはどうすればいいか」を考えた仕事をすることで、少しずつ元請けさんに認められるようになりました。
職人の意識を変えて、ルールやマナーを徹底する。自ら考え行動する職人を育てることで、クライアントさんや元請けさんに信頼される会社になったという自負があります。

誇りを持って職人が働ける環境

会社があるのは職人のおかげ。ものづくりの大切さ、それを担っている職人の素晴らしさを今後も伝えていきたいですね。私の仕事は、誇りを持って職人が働ける環境を作ることだと思っています。
コロナ禍での仕事では、現場に入る人数が制限されることもあります。だからこそ、技術力のある職人が尊重される時代になるはずです。2次元の平面図を見て、建物を建てるためには、現場経験が必須です。建築業界のどんな仕事をするにも、最初は現場を経験しなければ、本当の意味で仕事を理解することはできないでしょう。現場での経験を通じて、ものづくりの醍醐味を知りたい。そんな人を不動建装は求めています。